【中古車購入の必要書類は5種類】必要なタイミング・代行費用・取得する方法を全網羅

中古車を新規購入したり名義変更する方は

「中古車購入の必要書類はなに?自分で行える手続きはある?」

「軽自動車に必要な書類って変わるの?」

「名義変更したいけど何が必要書類になるのかな?」

「中古車を買取に出したいけど、書類を事前に用意しておきたい」

と気になるのではないでしょうか。

何も予備知識のないままですと、中古車の納車が遅れてしまったり、保険の加入が遅れてしまったりとトラブルの元にもなりかねません

筆者は整備士として中古車の売買・譲渡に立ち会ってきましたがご安心ください。

結論からお伝えすると、契約時に必要な書類は特段ありません

なぜなら車両の整備中に必要書類をそろえる時間が十分にあるためです。

(納車までの時間を知りたい方は「【最短7日】中古車の納車期間を最短で進める4つの条件と納車時の注意点4つ」をご覧ください)

ただし、購入するにあたっては書類が必要となってきます。

必要書類は全部で5種類ありますので、その書類の種類・入手先・委任したときの費用をまとめています

これさえ理解しておけば購入をスムーズかつ節約しながら進められます。

売却や個人間売買についても必要な書類をまとめていますので、この記事を一読いただければ多くのシチュエーションで問題なく手続きできるでしょう。

段取り良く必要書類を準備したい方は必ずご覧ください。

Contents

目次

中古車を購入するなら必要書類は5種類!

中古の普通車を購入する際に必要になってくる書類は全部で5種類あります。

軽自動車の場合は必要書類が変わってきますので、次の項で詳しくご説明していきたいと思います。

自分で用意できる書類を事前に準備することで

  • 手続きがスムーズに進むことに加え
  • 代行手数料を抑える

ことができます。

「時間が取れない方」「手続きが不安な方」などは中古車販売店が書類を揃えてくれますので、すべてお任せしてしまいましょう。

【中古車購入に必要な書類】

書類普通車軽自動車部数自分でしかできない自分も販売店もできる販売店しかできない代行手数料
印鑑登録証明書1※
住民票1
車庫証明書115,000円程度
自動車検査証(車検証)1
自賠責保険証明書1
委任状1

※・・・下取り車がある場合は2部必要になる。

ここからは、各必要書類の解説をしていきます。

必要書類1:印鑑登録証明書

中古車を始め、不動産などを購入する際に必要になってくるのが、実印登録されている印鑑証明書です。

市区町村の役所で発行されてから3ヶ月以内のものを用意する必要がありますので、早めに準備できる書類でもあります。

ただし、契約時に必ず必要というものではありません。

ない状態でも中古車購入の契約はできます

ただ後日に印鑑証明書を中古車販売店に持っていく必要があるため何度も往復したくない方は事前に取得しておきましょう。

ちなみに、中古車購入の際には印鑑証明書と併せて、印鑑登録した実印も忘れずに事前準備しておきましょう。

参考:クルマの購入に必要な書類 | 新車・中古車の【ネクステージ】

必要書類2:車庫証明書

書庫証明書は車の保管場所(駐車場)を証明する書類になります。

取得方法は保管場所を管轄する警察署へ申請することにより交付されます。

申請後は即日発行ではなく、保管場所の確認ができた後に交付されますので、車庫証明取得までは1週間ほど掛かってしまいます。

例:神奈川県警察/自動車の保管場所(車庫)証明等の手続き

発効までに時間が掛かることから、契約から納車までの間に車庫証明の手続きを済ましておきましょう。

平日に申請することになりますので、お時間の取れないという方は販売店に代行してもらいましょう。

尚、車庫証明取得の代行をお願いする場合の手数料の相場は15,000円程度となります。

必要書類3:自動車検査証(車検証)

自動車の所有者や使用者を始め、1台1台異なる車台番号など様々な車両情報が記載されている書類になります。

自動車検査証は自動車保安基準に適合していることを証明する公文書になりますので、「公道を走っても問題なし」と認められた書類になります。

参考:車検証 | 車検と自動車の各種手続き

車検証については販売店側でしか用意することができない書類となりますので、コピーを1部もらっておくと任意保険に加入する際に便利です。

必要書類4:自賠責保険証明書

中古車に限らず、車を所有する上で必ず加入しなければいけないのが自賠責保険です。

通称「強制保険」とも言われ、法律でも加入が義務付けられています

参考:自動車損害賠償責任保険証明書 | 車検と自動車の各種手続き

中古車購入の場合は車検が残っていれば前オーナーから名義を変更して引き継ぐことができます。

もし車検切れの中古車を購入する場合は、車検とセットで自賠責保険の加入を勧められますので、販売店の説明に従って手続きを進めていきましょう。

必要書類5:委任状

中古車購入の手続きは複雑かつ平日に取得する書類が多いので、販売店に代行してもらうことが一般的になります。

その際、第三者が手続きを行うという意思表示のために「委任状」が必要になってきます。

これにより契約時には実印と署名だけで購入の手続きを行うことができます

参考:委任状 | 自動車の各種手続き

続いては軽自動車を購入する際に必要な書類をご説明していきたいと思います。

中古の軽自動車購入に必要な書類は全部で4個

中古の軽自動車を購入するときは普通車と少し必要な書類が変わってきます。

普通車を購入する際に必要であった「印鑑証明書」や「実印」が不要になりますが、代わりに「住民票」が別途必要になってきます。

参考:住民票や車庫証明は?軽自動車(中古車)購入の際の必要書類

役所での手続きになるため、平日に仕事が休めない方は代理の方に取得してもらいましょう。

【中古の軽自動車購入に必要な書類4個】

  • 「住民票」
  • 「自動車検査証(車検証)」
  • 「自賠責保険証明書」
  • 「委任状」

では、早速必要書類の解説をしていきたいと思います。

尚、住民票以外の書類は普通車の必要書類と重複しますので割愛いたします。

必要書類1:住民票

軽自動車を購入する場合は普通車とは違い、印鑑証明書を準備する必要がありません。

その代わりに現住所を証明する書類として住民票が必要になってきます。

参考:車の購入に住民票は必要なの?住民票が車の購入に必要な理由

市区町村の役場で発行されてから3ヶ月以内のものを用意する必要がありますので、購入する意思の固まった契約直前に準備しておきましょう。

また、普通車を購入する際は「実印」が必要でしたが、軽自動車を購入するときには印鑑(認印)でも問題ありません。

ただし、シャチハタなどを認めていない自治体もありますので、三文判を事前に用意しておくことをおすすめします。

続いては、自動車保険加入時に必要な書類をご紹介していきます。

自動車保険の加入時に必要な書類は2個

自動車保険の加入の際に必要になってくる書類は

  • 「車検証」
  • 「運転免許証」

の2つになります。

契約する車両情報や、契約者の年齢や運転免許証の色で等級が変わってきます

契約するタイミングは納車時に加入の手続きが済んでいることが理想的です。

※等級・・・保険料の割増引率を定めるための区分のこと。

一口に保険会社といっても世の中にはたくさんあります。

「自動車保険ってよく分からない!」という方のためにおすすめしたい保険会社を3つご紹介いたします。

【おすすめ保険会社】

保険会社特徴
SBI損害保険株式会社コストパフォーマンスに優れた保険会社で、初めての車購入であまり保険料に負担を掛けたくない方におすすめです。
イーデザイン損保東京海上グループの安定基盤で事故対応能力に定評があります。大手企業の安心感を求める方におすすめとなります。
アクサ損害保険株式会社ご自身のライフスタイルに合わせた保険料を設定できるため、運転経験の少ない若年層におすすめします。

その他にもご自身にあった保険会社を探したいという方のために比較サイトをご紹介いたします。

参考:価格.com – 自動車保険ランキング 2020

興味のある方はご覧いただければと思います。

必要書類1:自動車検査証(車検証)

保険料を算出する上で車検証に記載されている情報が必要になってきますので、申し込みの際はお手元に用意しておきましょう。

中古車購入の際は車検証のコピーを販売店から取り寄せておくことで、スムーズに保険の契約を進めることができます。

【保険契約時に必要な情報】

  • 「登録番号」
  • 「型式」
  • 「初年度登録」
  • 「車台番号」

必要書類2:運転免許証

保険契約時には運転免許証に記載されている下記の運転者情報が必要になってきますので、保険契約時には車検証と併せて用意しておきましょう。

【保険契約時に必要な情報】

  • 「氏名・生年月日・住所」
  • 「交付」
  • 「有効年月日」
  • 「番号」
  • 「種別」

ここから、中古車探しで主流になりつつある「個人売買」に必要な書類を確認していきたいと思います。

中古車を個人売買したい!「買う側」「売る側」の必要書類をチェック

「メルカリ」や「ヤフオク」などのフリマアプリやオークションサイトを始め、友人・知人間で車を譲り合う「個人売買」という中古車の買い方も、お得に中古車を手に入れる賢い買い方と言えます。

今回ご紹介するのはよくあるケースとして、友人などの知り合い間で売買するときに必要な書類を中心にご説明していきたいと思います。

どのような流れで個人売買をするのか、ご覧いただければと思います。

【個人売買の流れ】

  1. 「売り手と買い手双方で車両の状態を確認し、売買価格の調整を行う」
  2. 「税金の未納などがないか確認する」
  3. 「契約書を締結する」
  4. 「車両代金の支払いを行う」

個人間で売買価格が決定したのち、契約書を取り交わして名義変更を行いましょう。

知り合いとは言え、後々のトラブルを防ぐためにも中古車の市場価格を調べておくと良いでしょう。

  • 「車種」
  • 「年式」
  • 「走行距離」

などの情報で粗方の市場価値というのが把握できます。

「知り合いだから契約書なんていらないのでは?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、「購入直後に車が壊れた」なんてトラブルに見舞われるかもしれません。

人間関係の亀裂を防ぐ意味でもきちんとした契約書を交わしておきましょう。

契約書の作成方法はインターネットに無料のテンプレートがありますので、そちらを利用するととても便利です。

参考:自動車売買契約書サンプル

中古車を「売りたい人」が必要な書類は以下の通りです。

【中古車を売る人が用意する書類】

書類使用用途
自動車検査証(車検証)※1名義変更
譲渡証明書名義変更
印鑑登録証明書※2名義変更
委任状名義変更
自賠責保険証明書車検
自動車税納税証明書車検
リサイクル券車検

※1・・・車検証に記載されている住所と現在の住所が異なる場合は、別途「住民票」と「戸籍謄本」を用意しておきましょう。
※2・・・発行日から3ヶ月以内のもの。

中古車を「買いたい人」が必要な書類は以下の通りとなります。

【中古車を買う人が用意する書類】

書類使用用途
車庫証明名義変更
印鑑登録証明書※1名義変更

※1・・・発行日から3ヶ月以内のもの。

【名義変更時に買う人が負担する費用】

工程費用
移転登録手数料500円
車庫証明書※12,000~3,000円

※1・・・代行サービスを利用すると別途5,000~10,000円掛かります。

個人売買をより良い取引にするために、是非とも気をつけたい注意点をご紹介いたします。

コラム:個人売買でのトラブルを避けるための2ポイントアドバイス

今回ご紹介した個人売買に必要な書類というのは「知人の場合」のケースを解説してきましたが、フリマサイトやオークションサイトで見ず知らずの方と取引する場合には、先ほどご説明した流れ以上に気を遣う必要があります

トラブルを回避する意味でも、下記にご紹介する一工夫を取り入れてみましょう。

【個人売買でのトラブル回避方法】

トラブル回避方法内容
一時抹消渡しにする一次的に登録抹消した車に仮の車検証を発行して販売する。それにより購入者は自身で名義変更を行ってからでないと車を利用することができない。
名義変更代行サービスを利用する行政書士の資格を持った担当者が名義変更などの手続きを代行してくれます。代行サービスを仲介することで「名義変更がされない」「代金が振り込まれない」などのトラブルを防ぐことができます。

ここからは事例別の必要書類を解説していきたいと思います。

まず1つ目は中古車を下取りに出すときの必要書類です。

【事例1】中古車を売りたい!下取りに出すときの必要書類は全部で5つ

中古車を売却する際に必要になってくる書類は全部で5つあります。

印鑑証明書については「売りたい!」と思ったときに用意してもらえれば問題ありません

その他の書類については車検証ケースの中に一式で保管しているケースがほとんどですので、紛失さえしてなければすべて揃っているはずです。

【中古車を下取りに出すときに必要な書類】

書類普通車軽自動車部数自分でしかできない自分も販売店もできる販売店しかできない代行手数料
印鑑登録証明書2
自動車納税証明書〇※1
自動車検査証(車検証)1
自賠責保険証明書1
リサイクル券1

※・・・軽自動車の場合は「軽自動車納税証明書」。

では、必要書類の解説を一つ一つしていきます。

必要書類1:印鑑登録証明書

中古車を始め、不動産などを購入する際に必要になってくるのが、実印登録されている印鑑証明書です。

市区町村の役所で発行されてから3ヶ月以内のものを用意する必要がありますので、早めに準備できる書類でもあります。

中古車の購入時と同様に、売却時にも必要になってくる書類です。

必要書類2:自動車納税証明書

自動車税納税証明書を簡単に説明すると、「車を所有している方が支払う税金の証明書」になります。

自動車税を納めないと車検に受けることすらできませんので、毎年5月に自動車税通知書が送られてくるタイミングで遅滞なく支払を済ませましょう。

車検時の自動車税納税証明書の提出についてですが、2015年4月1日より電子化が始まり、金融機関の窓口やコンビニなどで支払った税金は各都道府県の税事務所、自動車税管理事務所が管理をしていますので、車検時の提出は不要になります。

ただし、提出を省略するためには下記のように一定の条件を満たしていなければなりません。

【自動車税納税証明書の提出が不要な条件】

  • 「自動車税を滞納していない」
  • 「自動車税を納付してから3週間以上経っていること」

詳細については国土交通省のホームページでよく確認しておきましょう。

参考:国土交通省

参考:くるなび(自動車税管理事務所一覧)

必要書類3:自動車検査証(車検証)

自動車の所有者や使用者を始め、1台1台異なる車体番号など様々な車両情報が記載されている書類になります。

自動車検査証は自動車保安基準に適合していることを証明する公文書になりますので、「公道を走っても問題なし」と認められた書類になります。

中古車売却時にも用意する必要がある重要な書類となります。

もし紛失してしまった場合は速やかに管轄の陸運局に連絡をして再発行の手続きを行いましょう。

必要書類4:自賠責保険証明書

中古車に限らず、車を所有する上で必ず加入しなければいけないのが自賠責保険です。

通称「強制保険」とも言われ、法律でも加入が義務付けられています

こちらも車検証と同様に、紛失してしまった場合に再発行をする必要があります。

売却前に保険会社へ連絡して郵送してもらいましょう。

必要書類5:リサイクル券

リサイクル料金というのは最終的に車を所有している者が支払うことになっていますので、中古車を購入するときもリサイクル券が必要になってきます。

2つ目の事例は中古車を車検に通すときの必要書類です。

【事例2】中古車を車検に通したいときに必要な書類はこの5つ

国で定められた法定点検である車検(24ヵ月点検)を通す際に必要になってくる書類はどれも重要な書類ばかりです。

2年に一度ということもありますので、「必要書類が見当たらない」なんてことにならないよう、事前準備をしっかりと行っておきましょう。

【中古車を車検に通すときに必要な書類】

書類普通車軽自動車部数自分でしかできない自分も販売店もできる販売店しかできない代行手数料
自動車検査証(車検証)1
自賠責保険証明書1
自動車税納税証明書〇※1
自動車重量税納付書1
定期点検整備記録簿1

※・・・軽自動車の場合は「軽自動車納税証明書」。

必要書類1:自動車検査証(車検証)

自動車の所有者や使用者を始め、1台1台異なる車体番号など様々な車両情報が記載されている書類になります。

自動車検査証は自動車保安基準に適合していることを証明する公文書になりますので、「公道を走っても問題なし」と認められた書類になります。

車検の際に必ず必要になってくる重要な書類です。

必要書類2:自賠責保険証明書

中古車に限らず、車を所有する上で必ず加入しなければいけないのが自賠責保険です。

通称「強制保険」とも言われ、法律でも加入が義務付けられています

当然、加入していないと法律違反で罰せられますので注意しましょう。

必要書類3:自動車税納税証明書

自動車税納税証明書とは、自動車税を適切に支払っていることを証明する重要な書類となります。

自動車税を納めないと車検に受けることすらできませんので、車検前に納付しているかどうか確認しておきましょう。

確認方法は最寄りの県税事務所、または自動車税管理事務所に問い合わしましょう。

参考:納税証明書の請求方法について – 神奈川県ホームページ

必要書類4:自動車重量税納付書

自動車重量税納付書とは読んで字のごとく、「自動車重量税を支払ったことを証明する書類」になります。

支払う税額については車検を通す車の「年式」「車両重量」「エコカー減税対象の有無」で異なってきます

他にも車の使い方が「自家用」か「事業用」でも金額に差が出てくる税金となります。

必要書類5:定期点検整備記録簿

車検(24カ月点検)や12カ月点検といった法定点検の行った整備内容を細かく記載している書類のことを定期点検整備記録簿と言います。

定期点検をディーラーや中古車販売店でお願いしている場合は、車検証のファイルに保管されているケースが一般的です。

まとめ

何かと初心者には小難しいことが多い中古車に関わる書類についてですが、今回の記事を通して少しでも不安が払拭されれば幸いであります。

中古車の必要書類をお目に掛かる機会というのは、「中古車を購入時・売却時」や、12ヵ月点検や車検(24ヵ月点検)などの「法定点検」のときだったりと少ないものです。

なんとなく理解ができぬままやり過ごしてしまいがちな書類のやり取りですので、解説してきた内容を元に商談に臨んでいただければスムーズにいくこと間違いなしです。

コメント

コメントする

目次